memories

この日々は二度と帰ってこない。
あの日々ももう一度たどることはできない。
記憶の中で整理されて
もう一度のぞこうとすると、輪郭だけが指をつたう。

Polaris

気を抜くと、掌からするり。
なくして、拾って、繋げて、砕かれても
やっと見つけたこの星を見失わないように。
流されて、遠回りしても最後にはそこへ、きっと、行くんだ。

 
まぶたの裏に映る輪郭。いつまでもその瞬間が続けばいい。
いつまでもその影を焼きつければいい。

DIVE

飛びこむと、それよりももっと小さい自分は、ちいさくちいさく砕かれて
そうして最後にはなくなるんだ。
そう思っていたけれど
むしろ大きな流れの一部になって、
その流れの中で削られて、くっついて、離れて、大きくなって。
そうして、流れ続けていくのだろう。終わりなんかなく。