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餞暑

つかみ損ねた影のよう
寄せる水音
耳をつたう

交叉

差し伸べられた手に気づかずに
何度も何度も、同じ間違いを犯す
ただ
触れてみさえすれば
想い出せるのに



mixed

始まりも終わりも、それぞれに
時を経た意味
今 この時の彩(いろ)

白昼夢


その中で泳ぎ始めた途端、
闇にのまれてしまいたいという思いが頭を擡げる

この時に

近い未来も、遠くにある空気も
昨日のつまづきも
向こう岸まで溶けてなくなれ
いま、取り戻せるように

その足で視る

その足で視る。そしてその手で語る。それだけのこと。

微かに薫る

ことばにならない空気をまとう
音と、時間と、心。

小さな宙を飛び出した


憧れた碧

その先を視て
知らぬまに
つながっていた足許をたぐりよせる

ふいに流れる、光。光。光。

永い夜


永遠に続けばいい、そう思える時間
あと何夜、出会えるのだろう
最期の夜までに

10.20.2012

いつもそばにあったから
こんなにも
世界が違って視えると
思ってもみないでいた。