Changing Seasons







色づく季節が過ぎれば
吐く息が景色に変わる。
グレーをまとった夜がやってくる。

The coloring season passes.
And breathing changes to a scene.
The night clothed in gray comes on. 

飾り

どんなに強くみせたところで
ほんとのところは誤魔化しようがない。
いつもうっすら透けてみえてる。

JAPANESE Maple

輪郭が解けるほどの暗闇に
怖さと同時に秘密めいたものを覚えるのは
きっと脈々と続く何かを感じるから。
暗闇を奥ゆかしさと覚える特別な感覚。

天邪鬼

シンプルでいいね、
そう言われても納得出来ない天邪鬼な私が
ここにいる。

10.20.2012

いつもそばにあったから
こんなにも
世界が違って視えると
思ってもみないでいた。

晩夏

コスモス畑の隣の道で
冷たい風が背中を押した
強い陽射しにはねる飛蝗

stairs

捕らえるつもりが囚われて、足元をすくわれる。
その先へ行こう、そう思って築いたはずの場所。平穏という名の罠。

気配

まだまだだと思っていたら、思ったより近くにいて、
一度気がつくと、その声は、前よりずっと響くようになった。

境界線

ある時は手前に、ある時はもっと遠くに
それがどんなものだろうと、どんなところだろうと
越えられるからこそ、それは目の前にある

存在

そこにいる。
知っているから、ひとりでも怖くない。
 

memories

この日々は二度と帰ってこない。
あの日々ももう一度たどることはできない。
記憶の中で整理されて
もう一度のぞこうとすると、輪郭だけが指をつたう。

Polaris

気を抜くと、掌からするり。
なくして、拾って、繋げて、砕かれても
やっと見つけたこの星を見失わないように。
流されて、遠回りしても最後にはそこへ、きっと、行くんだ。

 
まぶたの裏に映る輪郭。いつまでもその瞬間が続けばいい。
いつまでもその影を焼きつければいい。

DIVE

飛びこむと、それよりももっと小さい自分は、ちいさくちいさく砕かれて
そうして最後にはなくなるんだ。
そう思っていたけれど
むしろ大きな流れの一部になって、
その流れの中で削られて、くっついて、離れて、大きくなって。
そうして、流れ続けていくのだろう。終わりなんかなく。

遠回り


もがく。 
前に進んでる感覚もない。前より酷くなってるような気さえしてる。
だけど、ふと顔を上げてみれば、知らない景色が見えていた。
振り向いたら、踏みしだいてきた路が足許まで繋がってた。
どこまでも、どこからも繋がってる。
始まって、終わって、いくつものことが繋がっているんだ。

予感

始まりの前の、その一瞬の静けさ。
ここから始まるいろんな可能性を全て含んで、光を放つ。
 

向こう岸

織姫と彦星が会える一年にたった一度の七夕。
例え、毎日会っていても分かり合えない人もいるというのに。
大きな川、向こう岸に渡れる船着場はいったいどこにあるのだろう。

風が気持ちいい夜だから

風が気持ちいい夜だから、歩こう?そして、話をしよう?
これからやってみたいことってなに?見てみたいのはどんな景色?
秘密にしておくから、こっそり話して?

紫陽花

 
6月はやっぱりこちらが本命かな。 
たくさんの雨に、じっと耐えて咲いている花。今日は晴れてて陽射しが気持ち良さそう。

つながり



あやふやならば、それでもいい。あなたの影を重ねてください。

アサガオ

紫陽花が咲く中、アサガオも咲いてた。ちょっと早いかなあ。

Inside out

内の変化は、外への変化に。外の変化も内の変化につながることもある。
なにがきっかけとなるかなんてわからないもの。 

An inside change causes an outside change.
Similarly, an outside change may cause an inside change.
Nobody knows what will serve as a cause. 

フォトジェニック

綺麗なだけが写真じゃない。もっと奥にある芯、棘を探しているのに。
良し、悪し、意味の取り違え。写真はほんとにややこしい、そして面白い。

あの時のまま

そのままでいられないから今があるんだけど、それでもやっぱりあの景色が見たかった。
時間は優しくてちょっと残酷で、秘密はいつのまにか解体されてた。

なごり

  日差しの中にこの何日かの名残を見つけた。時間がすぎるのはあっという間。

I found vestiges in sunlight. It is early that time passes.

土筆

  まっすぐに空に向かって育った、何年ぶりかに見つけた春のしるし。

土でカタチづくるひと



今回は、彫刻のお友達のことを書きます。
彫刻家、阿部鉄太郎くんです。彼は大学に講師として勤めながら作品を作り続けています。
その彼が出品している「日彫展」に行ってきました。
(毎回、ご招待券いただきます。この場を借りてお礼申し上げます。 )

わたし自身は彫刻は大学の基礎科目でベートーベンのデスマスクと、石彫で亀の彫刻作ったくらいなのですが、見るのは好きです。日頃、平面のものばかり作るので立体となるとほんとに「ある、存在している」という感覚になれます。この感覚って大切だと思うのです。

会場は東京都美術館。上野公園内のれんが造りの落ち着いた建物。


会場内はたくさんの作品を自由に見て回れるようになってます。
作品の背面まで回って見られたり、触ってもいいという作品もあります。

何年か見続けていますが、若手の作家さんも元気あっていいですね。いろんな表現が見られて面白いです。会場はこのフロアだけじゃなく上の階や、この隣にも展示があってたっぷりじっくり見られます。
そんななか、阿部くんの作品です。

 
「ライアーガール」
最近は女性と「猫」のモチーフ。少し前は「天使」でした。
女性らしい体のライン、 猫の生き生きとした動き。
(猫のしっぽはもともとはもう少し長かったそうです。出品規定の関係で短くなってしまったとのこと:本人談)
わたしが特に好きなのは、この作品でいうと耳の上のあたり。

タッチというのかな、こういう処理の仕方が彼の作品の特徴だと思うのですが、創るのって楽しい!っていうのが感じられて好きなのです。

彼のブログもご紹介しておきます。制作の様子も見られます。
研究室日報


それから日彫展も4月30日(月・祝)まで開催中です。
上野をお散歩ついでに行ってみてください。

あとには

あっという間に散ってしまった。そのあとはすっかり春の空。
空気の色が変わったら、洋服の色も気持ちも軽くなった。 

Cherry petals have fallen.
The perfect spring blue sky has spread.
When the color of air changed, the color of clothes and the feeling became light. 

抜け道

知らないところを通ると、新しいことばかり起こる。
あたらしい景色、あたらしい人々、あたらしい考え方。「いつも」に飽きたら、「いつも」と反対へ。反対が難しければ、少し右へ、少し左へ。
大丈夫、必ず出会えるよ。手を引いてくれる誰かや何かに。

咲いたよ

いつもよりも少し遅れてきたけれど、
今年も、咲いたよ。
さあ、春です。


閉じこもっていたけれど、ふと外に目を向けてみる
空気の色も、匂いも、思い描く明日でさえも今までと違うように感じる気がして
一歩、一歩進めばいいんだと、背中を押してくれている気がして

海月

レースがたっぷりのドレスに見える…というのは某漫画の影響ですね。
念願のサンシャイン水族館のクラゲトンネルを堪能してきました。相変わらずの混みっぷりでしたが、クラゲトンネルでそんな気持ちもどこへやら。ゆらゆら漂うクラゲをみていると、いろんなことを許せるような気がしてきます。

祈りと希望を

3.11の震災から一年 
あの日を忘れないよう。
どうか一人でも多くのひとに、早く平穏な日々が訪れますように。
少しでも癒されますように。希望を持てますように 
お祈りします

3月の梅

3月なのに梅はまばら。今年はまだ寒いのですね。桜の時期も遅れるのでしょうか。
白い空に透けそうな梅の色。一番早い、春の色です。

ちゃんと、

ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、ちゃんと働いて、ちゃんと遊ぶ。
「ちゃんと」するには、丁寧に時間をかけてあげないと「ちゃんと」はならない。
 「ちゃんと」できることは贅沢なこと、とてもありがたいこと。
自分に「ちゃんと」をできる人は人にもしてあげられる。そういう人と比べると、自分のできてないところが痛いくらいに浮き彫りになってしまうけれど、少しずつでも「ちゃんと」できますように。