土筆

  まっすぐに空に向かって育った、何年ぶりかに見つけた春のしるし。

土でカタチづくるひと



今回は、彫刻のお友達のことを書きます。
彫刻家、阿部鉄太郎くんです。彼は大学に講師として勤めながら作品を作り続けています。
その彼が出品している「日彫展」に行ってきました。
(毎回、ご招待券いただきます。この場を借りてお礼申し上げます。 )

わたし自身は彫刻は大学の基礎科目でベートーベンのデスマスクと、石彫で亀の彫刻作ったくらいなのですが、見るのは好きです。日頃、平面のものばかり作るので立体となるとほんとに「ある、存在している」という感覚になれます。この感覚って大切だと思うのです。

会場は東京都美術館。上野公園内のれんが造りの落ち着いた建物。


会場内はたくさんの作品を自由に見て回れるようになってます。
作品の背面まで回って見られたり、触ってもいいという作品もあります。

何年か見続けていますが、若手の作家さんも元気あっていいですね。いろんな表現が見られて面白いです。会場はこのフロアだけじゃなく上の階や、この隣にも展示があってたっぷりじっくり見られます。
そんななか、阿部くんの作品です。

 
「ライアーガール」
最近は女性と「猫」のモチーフ。少し前は「天使」でした。
女性らしい体のライン、 猫の生き生きとした動き。
(猫のしっぽはもともとはもう少し長かったそうです。出品規定の関係で短くなってしまったとのこと:本人談)
わたしが特に好きなのは、この作品でいうと耳の上のあたり。

タッチというのかな、こういう処理の仕方が彼の作品の特徴だと思うのですが、創るのって楽しい!っていうのが感じられて好きなのです。

彼のブログもご紹介しておきます。制作の様子も見られます。
研究室日報


それから日彫展も4月30日(月・祝)まで開催中です。
上野をお散歩ついでに行ってみてください。

あとには

あっという間に散ってしまった。そのあとはすっかり春の空。
空気の色が変わったら、洋服の色も気持ちも軽くなった。 

Cherry petals have fallen.
The perfect spring blue sky has spread.
When the color of air changed, the color of clothes and the feeling became light. 

抜け道

知らないところを通ると、新しいことばかり起こる。
あたらしい景色、あたらしい人々、あたらしい考え方。「いつも」に飽きたら、「いつも」と反対へ。反対が難しければ、少し右へ、少し左へ。
大丈夫、必ず出会えるよ。手を引いてくれる誰かや何かに。

咲いたよ

いつもよりも少し遅れてきたけれど、
今年も、咲いたよ。
さあ、春です。